帰宅してから,マイケル・サンデル教授の東京大学での講義の録画を再度見る(前半だけ).
正義(justice)の考え方として,次の3つがでていた.とりあえず,忘れないように,ここに書いておいて,いつかゆっくり考えてみたい.
(1) maximizing happiness
最大多数の最大幸福〜功利主義 (ジェレミー・ベンサム)
(2) respecting human dignity
人間の尊厳に価値を置くこと (カント)
(3) honoring and cultivating virtue and common good
美徳と共通善を育むこと (アリストテレス)
東大の受験生に,入学する合格点には達しないが,親が裕福で,もし入学できたならば 5000万ドルを大学に寄付するという学生がいた場合に,入学させるべきかどうかということが議論されている.テレビでは,賛成の意見は,非常に少数だった.
このことは,結局,大学の目的とは何かということに帰着するということを話していた.
以前,ある講演で,MITのMedia lab.に行かれた先生が,訪れた先生の研究室ではSIGGRAPHに論文を通すことが最大の目的であって,他のこと(修士論文での発表なども!)は,SIGGRAPHに論文を通すことに比べたら重要度が低いというようなことを言われていたのを思い出す.その時,日本では,卒・修論の重みが高く,これを目的としているケースが多いのではないかということが何人かの先生と話題になった.
今日は,2限に授業,午後に学生と研究打合せ,その後,授業の準備などをする.
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