お昼を食べているときに,少しだけ話題になった失敗について.
僕は,ある程度失敗をしていくことに賛成だけれども,いきなりみんなが失敗をするようになってしまっては困ってしまう.
失敗をするかもしれない挑戦をする時には,大きな成功を導くための挑戦であるかどうかを確認すること,失敗をした場合の結果をある程度予測することなども必要だと思う.
また,「失敗をしてくこと」にメリットとデメリットがあるように,「失敗を恐れること」にもメリットとデメリットがあると思う.最終的には両者のバランスが大切だと思うけれども,未来への不安を感じる今の時代には,(より大きな成功を導くために)少し「失敗をしていこと」の側に傾いていくことが大切な気がする.
「失敗学のすすめ」を書かれている畑村先生によると,日本人は,失敗を恐れ,失敗を恥じ,失敗を隠そうとするそうである.その結果,失敗から学ぶことをしないそうである.
今読んでいる 7 habitsには,Success is on the far side of failure.という著者の友人(だったかな?)の言葉がある(僕のfavorite collectionsの一つに加えることにした).この言葉をそのままとると,「失敗をしてそこから学ばない人は,成功をしていない」ということのようにとれるのではないだろうか.
以前,テレビ番組を見ていた時に,「大学院生が自分は実験で失敗ばかりしているけれども,どうしたら成功できるのか」ということをノーベル賞を受賞された益川先生(だったと記憶している)に尋ねたら,益川先生は,「それはまだ失敗が足りない.成功するまで,失敗する必要がある.」というようなことを言われていたのを記憶している.
「研究をする」という観点では,失敗はつきものである.失敗をせずに,新たなことを発見するなんてことは,既知のこと意外にはありえない.いろいろ試してみて,失敗する過程で,いろいろな性質が分かってきて,うまい方法がみつかる(=成功する)というパターンが多いように思う.
景気が低迷する今の時代にこそ,少々の失敗とそれによる非難を恐れず,より大きな成功を目指す人たち(学生)がでてきて欲しいと思う.
今日は,1限に大学院の授業.人数が少ないのでやり安い.その後,来週の授業の予習.終了後,また数式と格闘する.Mathematicaでグラフを書いたりして,いろいろ性質が分かってきたのだけれど,本質的な問題はまだ解けず(解けるという保証はどこにもない).
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