何か記録して思う出来事や印象に残った記事などがあったときに,書く日記です.できるだけ毎日書こうと思っていますが,そのときの忙しさなどなどによって変わると思います.

2010年9月15日水曜日

教育の原則と現実

先日,教育の原則は,「自ら激しく望む人だけに,苦労を条件に希望を与えること」であるとする考えがあることを述べた.僕は,この考えにに賛成である.

しかし,実際には,なかなかこの基準を適用することができないのが現実である.(でも,原則は,上記のようであるということを肝に銘じておくことは,大切だと思う.)

この基準を厳格にすると,教育をしなくてもよいということになりかねない.理想は,上の原則のように教育をしたいけれども,実際は,学生個人個人の能力を,少しでも引き上げることが,僕自身のするべき教育と考えている.そして,学生たちの中から,将来,上記の基準を超えるような人が育てられればと考えている.

ゆとり教育の本来の目的は,知識重視型から経験重視型へシフトすることにあったようだ.これは,7 habitsのhabitの定義を利用すれば,知識を重視するよりも,スキル(スキルは経験に大きく依存すると思うので)を重視することへのシフトを目指したのだと思う.(habitは,知識,スキル,desireの共通部分として定義される)残念ながら,現状の多くの学生たちを見ていると,知識の有無を重視している傾向をあいかわらず強く感じる.

もし,(特にうちの研究室の)学生がこれを読んでいたら,経験重視ってどういうことなんだろう,本来のゆとり教育は何をもとめていたのだろう,ということを自分で調べて(ネットだけに頼りすぎず,本も読んでほしい!)考えてなおして欲しいと思う.そして,知識重視型からの脱皮をすることは,最初の重要なステップではないかと思う.なぜ,ゆとり教育で目指したことが,なぜ実現できなかったのかということを考えることも,とても重要だと思う.

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